科目名 *離散数学Ⅰ(集合論)
担当教員   成 凱     
対象学年   1年   クラス   [002]  
講義室   12109教室   開講学期   前期  
曜日・時限   水1   単位区分   必,選択  
授業形態   一般講義   単位数   2  
準備事項    
備考    

講義概要/Class Outline

離散数学は情報科学を学ぶために必要な数学基礎である。情報数学と呼ぶこともある。離散数学Ⅰにおいては集合論を学ぶ。集合論の主な内容は、集合概念、集合上の演算とそれによって定義される集合、集合間の関係と写像、同値関係、順序集合等内容的に多岐に渡っている。これらの項目を限られた時間内に理解し、応用力をつけるためには実際に自分の手で演習問題を解くという作業が不可欠である。この科目では集合論の各項目について講義と演習を行うことにより、集合論の内容をより深く理解させ、応用力を身につけさせる。  

講義計画 /Class Structure

内容
1 集合の概念
外延的定義、内包的定義、部分集合、べき集合
2 集合の演算
ベン図、積集合、和集合、差集合、補集合、対称差集合、ド・モルガンの法則
3 順序対とデカルト積
順序対、デカルト積、n−組
4 関係とその表現
2項関係、関係行列、関係グラフ
5 関係の性質
反射性、対称性、推移性、反反射性、反対称性
6 関係の合成と逆関係
合成関係、合成演算、逆関係
7 第1回小テストと復習
第1回?第6回の内容に関するテストを行い、必要に応じて復習を行う。
8 同値関係
同値関係、同値類、代表元
9 集合の分割
分割、商集合
10 順序関係
半順序集合、鎖、全順序集合、覆う集合、ハツセ図
11 極元と界
極大(小)元、最大(小)元、上(下)界、上(下)限
12 関数
関数、全射関数、単射関数、全単射関数、逆関数
13 合成関数、濃度
合成関数、濃度、可算集合、連続体の濃度
14 第2回小テストと復習
第8回?第13回の内容に関するテストを行い、必要に応じて復習を行う。
 

学習・教育目標/Class Target 1.集合と関係の概念を理解している
2.集合の演算ができる。
3.同値関係と順序関係の概念を理解している
4.関数の概念を理解している  
評価基準/GradingCriteria 秀:上記の項目について総合的に90%以上を満たす。/優:上記の項目について総合的に80%以上を満たす。  良:上記の項目について総合的に70%以上を満たす。/可:上記の項目について総合的に60%以上を満たす。  
評価方法/GradingMethod 定期試験60%、小テスト16%、毎回の演習課題24%を総合して評価する。  
受講上の注意/Class Rules できるだけ予習して、授業内容について必要なメモをとり、整理復習すること。  
受講制限/Prerequisit  
関連する科目/Related Class 離散数学(Ⅱ,Ⅲ-A,Ⅳ-A),情報理論・確率論,計算モデル論,データ構造とアルゴリズム(I,Ⅱ),情報回路  
教科書/Text
著者名 牛島和夫 編著、相利民、朝廣雄一 共著  
著書名 離散数学  
出版社名 コロナ社  
ISBNコード 4-339-02715-4  
指定図書/Assigned Books
著者名 Seymour Lipshutz 著、成嶋弘監訳  
著書名 マグロウヒル大学演習 離散数学  
出版社名 オーム社  
ISBNコード 4-274-13005-3  
著者名 柴田正憲、浅田由良 著  
著書名 情報科学のための離散数学  
出版社名 コロナ社  
ISBNコード 4-339-02329-9  
参考文献/Bibliography
著者名 守屋悦朗 著  
著書名 コンピュータサイエンスのための離散数学  
>出版社名 サイエンス社  
ISBNコード 4-7819-0643-5